映画「変な家」あの結末はどういうこと?3つの謎を考察【ネタバレ注意】

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2024年3月15日に公開された映画「変な家」


かなり後味の悪い結末となっていますが、鑑賞して疑問に思う部分もあったので考察してみました。

映画の内容、感想についてはこちらの記事にて紹介しています。


さて、3つの謎とはなんなのか紹介していきたいと思います!


この記事は、映画を観た方向けの内容となっています。

鑑賞前の方にはネタバレになりますのでご注意ください。

この記事にはネタバレが含まれています。

目次

3つの謎

映画の結末にはとにかくゾッとしましたねー。

原作もそうですが、なかなか後味の悪い結末となりましたね。


さて、3つの謎とは何なのかを紹介したいと思います。

映画「変な家」結末の謎

  • 父親の行方
  • 2つ目の手首
  • 最後の間取り


それぞれの謎について考察していきたいと思ます。

この後の考察は、あくまで筆者の個人的な考察です。

父親の行方

1つ目の謎「父親の行方」


映画を観た方が浮かぶのは、柚希の姉である片淵綾乃の夫「片淵慶太」でしょう。

3回目の左手供養の儀を実行しようとしていたところ、隙を見て綾乃や子供たちを逃がすために1人残って、前髪が異様に長い男の森垣と戦いました。

その後、主人公の雨宮を含めた柚希たちは隠し部屋に隠れていましたが、森垣に見つかってしまいます。


森垣が追ってきたということは、夫の慶太の生死と行方が不明です。

しかし、映画のラストでは「夫の慶太の行方がわからなくなっているけど帰ってくるのを待っている。」というセリフがあります。

ということは生きている?それともあの本家が燃えたことで亡くなった?謎ですね~。


ここからは個人的な考察です。


思い出してほしいのですが、綾乃と柚希の姉妹の父親は事故死したことになっていましたが、本当は違うことを母親から聞かされます。だから、片淵家には関わるなと。

ん~、個人的にはここが引っかかって、綾乃と柚希の父親と慶太になんだか共通点がありそうだと。

生死の詳細が語られていないのがこの2人です。


綾乃と柚希の母親の名前が「松岡喜江」ですが、名字が松岡なのでおそらく片淵家の出身ではないことから父親が片淵家の出身だったと思われます。

また、映画公式サイトでも片淵家当主である「片淵重治」の紹介欄には「跡取りとなるはずだった息子(綾乃と柚希の父)を亡くし…」と紹介されているので、綾乃と柚希の父親は片淵家の人間で間違いないようです。

跡取りとも紹介されているので、次期当主となる人物だったんですね。


さて、あの前髪の長い森垣の狙いはなんだったかを思い出してみてください。

片淵家の財産

これですよね。

複数の事業で莫大な資産を持った片淵家の資産を狙っていた森垣。そんな中で、邪魔になる存在はなにか。

それは本家の存在ですよね~。

現当主である重治は見た目から高齢でしょうから、狙うなら次期当主でしょう。

ということは…。


柚希と綾乃の父親は森垣に殺された?


というところにたどり着きました。

これは重治にはおそらくバレていないのでしょう。建前は事故死としているのですから。

となると、次に邪魔になってくるのは?


婿入りしてきた慶太


跡取りが亡くなって行き詰っていたところに孫の綾乃に好意を持っていた慶太が婿入りすることになりましたよね。

しかも、反対されるかと思いきや承諾されたんですから。

となると、次期当主は綾乃の夫である慶太の可能性が高まります。


ここから、2人の父親(柚希と綾乃姉妹の父親と綾乃の夫)は森垣に殺された?という考察にいたりました。

つまり、映画では慶太の帰りを待っていることになっていますが、もしかするともう帰ってこないかもしれません。真相はわかりません…。


2つ目の手首

2つ目の謎「2つ目の手首」


主人公の雨宮と柚希、栗原さんは片淵家本家の変な間取りを探索していたときに隠し通路から、左手供養の儀で使用される祭壇?を発見します。

そこには2つの左手首が奉納されていました。

この2つの左手首の秘密については、映画のラストで柚希の姉、綾乃から真相を聞かされることになります。


そもそも左手供養の儀は3年連続で執り行われるしきたりとなっており、なんとか息子の「とうや」に殺人を犯させないようにするために思考を巡らせていた綾乃と慶太でした。

そんな中、ついに1回目の左手供養の儀を行わなければならない時期となりました。


1回目の左手供養の儀で準備した左手首は、とある日に会う予定だったとある人物が約束の時間に現れないので自宅に行くと心臓発作で亡くなっていました。そこで、心臓発作で亡くなっていた遺体を利用して1つ目の左手首を本家に奉納したというわけです。

映画で最初の考察で、雨宮と栗原さんの2人が変な間取りの家で殺人をしたという考察をたてましたが、それは間違っていたんですね。そもそも殺人なんてしていなかったのです。


その後、2つ目の手首はどうしようと考えていたところ本家へ2つ目の左手首が届けられるのです。

綾乃と慶太はなにもしていないのに…


この2つ目の手首に関しては詳細は明かされなかったものの、映画のラストでゾッとするシーンがありました。


片淵家本家から無事逃げることに成功した綾乃。

ある日、母親の喜江と綾乃が話をしているところを物陰にかくれた柚希が会話の内容を聞いてしまいます。

この会話で、母親の喜江が2つ目の手首を準備したと思われる会話をします。


そう。2つ目の手首を準備したのは喜江


このシーン、ほんとにゾッとしましたね~。

「そろそろ左手供養の時期だね。」「お母さんがなんとかするから。」といった会話をした後にホームレスたちの方を見ます。そう、2つ目の左手首は、おそらく身元不明のホームレスのだれかを殺害して準備したのでしょう。

そして、本家へ2つ目の左手首を送ったと。


もっとゾッとしたのは、片淵家から逃げることができた2人が「左手供養の儀」のことを気にしていること。まさに洗脳状態ともいえますよね。はたまた、呪いか?


喜江も結婚当初は、片淵家本家で過ごしていた。というセリフがありますから、その時に洗脳状態に陥ったのでしょうか。それとも呪いにかかったか。

そして、綾乃も2つ目の左手首のことで本家から怪しまれて、本家で過ごすことになりましたからここで洗脳状態となったのでは?と思いましたね。

母親の喜江と綾乃の2人の共通点は、片淵家本家で生活したことがある。というところですから納得がいきます。また、柚希は片淵家本家で生活したことがないので洗脳されていないこともわかりますね。


これは本当に洗脳なのか?それとも左手供養の儀による呪いなのか…?

最後の間取り

3つ目の謎「最後の間取り」


変な間取りの謎解きをしたあと、一連の出来事をライブ配信?をした雨宮。

栗原さんの差し入れを一緒に食べようとしていたところ、物音が…

栗原さんにこの家の間取りを見せてほしいといわれ確認したところ、いつも配信しているデスクの後ろに空間があることに気が付きます。


カーテンをとってみると、汚れた壁と足元には蛆虫が…


これが映画のラストシーンとなるわけですが、もう後味が悪すぎる!

締めくくりがこれだから、余計にホラー映画感が増しているのかなとも思えましたね。

映画の最初と最後に爪で壁をひっかく音。あの黒板を爪でひっかいたときのキーンって音ですよ。不快感しかないですよね。


それはさておき、あの謎の空間がなんなのかを考察してみました。


1つ目の考察として「死体置き場」

蛆虫が湧き出るということは、腐敗している可能性があると思いました。ということは、上の階?または下の階の住人が殺人をした際の死体置き場にしているのではないかと。

これはどうですかね~。直接かかわりがないというか、近所の住民が登場しませんでしたから何とも言えません。


2つ目は片淵家を調べる雨宮を「監視するために作られた部屋」

ユーチューバーとして活動する雨宮がある日、変な間取りの家について調べていくと片淵家のことに気が付きますが、仮面をつけた人物に「あの家にかかわるな」といわれ襲われます。

なぜ、片淵家について気づいた雨宮のことを知ったのかが不明なので、もしかすると監視するための部屋だったのかも?と考察してみました。

ただ、おそらく入居時からこの間取りだったころを考えると、この可能性は少なそうですよね。


色々考えてみましたが、有力そうなのがこの2つでした。

う~ん、もし続編があるのであればこの間取りの謎も解いてほしいですね!


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詳しくはコチラの記事で解説しています。

映画「変な家」結末の謎

実際に映画をみて謎と思った3つを紹介しました。

映画の最後でどんどん明かされる真実には恐怖しましたね。本当にゾッとしました…


原作も「わかるとゾッとする!」ということで話題になった作品ですから、最後の最後でゾッ!とさせられましたね。

そのうえで、しっかり謎めいた部分も多く登場することで、原作に沿った形にはなっているのではと思いました。


原作でも、最後にえ?これどういうこと?といった答えのない疑問を投げかけてくるので、映画の結末も「え?どういうこと?」という謎を残した終わり方をしたので良かったです!

原作と違うといった評価があるようですが、細かいところはおいておいて大筋はあっているから問題ないのでは?と思いました。むしろめちゃくちゃ、良作だと。

ストーリーもしっかりしていますし、後半部分の迫力に関しては引き込まれましたね。しかも、一瞬しーんとなる無音のタイミングがあって、ここが恐怖感をましていましたね。

また、見たい作品の1つです!


ちなみに「左手供養の儀」は実際にあるのかは不明ですが、地域によっては風習のようなものがあるようです。

例えば、特定の時間に話してはならないといった風習。これは、実際に筆者が体験しているのですが「お祭り」という名で特定の時間はしゃべることを禁じられます。当時子供ながら、なんとかしゃべらせようと思っていましたが、馬鹿な行為だったのかもしれません。


映画が気になった方は、謎についてきになった方は「変な家」を鑑賞してみてはいかがでしょうか?


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